はじめに
さて、今回はSMTダイバージェンスについて書いていこうと思います。
トレンドの転換を早めに見つけたり、SmartMoneyによる操作を感知するのに非常に役立ちます。
トレードをする際に1つの銘柄ではなく相関性の高いものや逆相関となっている銘柄を監視することにより市場の変化に早く気づくことができます。
是非、覚えてください。
では、早速…
SMTダイバージェンスとは?
SMTダイバージェンスとは相関関係にある2つの銘柄が、同じ時間枠で異なる動きをしている状態のことです。
2つの銘柄は擬似通貨と呼ばれている相関性の高いものを監視していきます。
擬似通貨が逆相関になった時にSMTダイバージェンスが発生します。
相関性の高い通貨とは?
まずは相関性の高い通貨を見つけないことにはダイバージェンスを見つけることもできません。
一般的に言われている相関性の高い通貨の例として
BTCとETH
EURとGBP
DXYとUSD/CAD
ESとNQ
XAUとXAG
などがあります。
画像はEURUSDとGBPUSDのチャートです。

同じような動きになっているのがわかると思います。
相関性の高い通貨同士は同じような値動きとなりますので、この通貨が逆相関の動きをするまで待ちます。
SMTダイバージェンスを活用する
では次に、比較がしやすいように2つのチャートを重ねます。

黄色の線がEURUSDで黒の線がGBPUSDとなります。
相関性が高いのは一目瞭然です。
見事に同じような値動きとなっています。
では次の画像です。

相関性の高い通貨なのにEURUSDは上昇、GBPUSDは下落という逆相関の動きとなっています。
この場合、多くの場面でどちらかの通貨が操作されています。
考え方としてはSMTダイバージェンスはトレンドの終わりを示唆となりますので、これまでの下落から上昇に転じるというのがセオリーです。
ということは、下落しているGBPUSDが操作されているということになります。
操作が終わるのを待ち、LLかLHの切り上げを確認したらセットアップとなります。

これがSMTダイバージェンスを使用したセットアップとなります。
では、もう少し詳しくSMTダイバージェンスの見極め方を書いていきます。
2種類のSMTダイバージェンス
さて、2種類といいましたが実際には強気のダイバージェンス弱気のダイバージェンスの2つとなります。
ダイバージェンスの確認が出来てもどちらが操作されていて価格がどちらに向かうかわからなければ意味がありません。
そこで強気のダイバージェンスと弱気のダイバージェンスについて解説します。
①強気のダイバージェンス
相関性のある2つの通貨が共に下落している状態から、どちらか一方の通貨が上昇してダイバージェンスが発生する状態が強気のダイバージェンスとなります。
StopHuntなどの下の流動性を取るために操作が入っています。
操作の完了を待ちセットアップを行ってください。
操作の完了はLLやLHの上抜けや急激な反転などで判断してください。
②弱気のダイバージェンス
2つの通貨が共に上昇している場面で、どちらか一方の通過が下落している状態が弱気のダイバージェンスです。
こちらも強気のダイバージェンスと同様に操作の完了を待ち、ショートのセットアップを行います。
SMTダイバージェンスを使用する時間軸
SMTダイバージェンスは市場の操作を狙う手法となるため、できる限り短い時間軸の方が良いと思います。
ダイバージェンスを解消する前に、指標などの重要なニュースなどでトレンドがかわってしまってはどうしようもありません。
私は15Mでのダイバージェンスを確認していますが、5Mなどもっと短い時間軸の方が早くダイバージェンスを見つけることが出来ます。
先に動いた通貨の動きを確認しながら(上昇率など)TPを設定してください。
さいごに
私はゴールドの取引が多いのでシルバーの動きは常にチェックしています。
ダイバージェンスを検知するインジケーターなどもありますが、SMTダイバージェンスは根拠の1つとして利用してください。
SMCはこのような(昔からある)手法を組み合わせて使っていくものです。
反転した後、価格はどこの外部流動性を目指すのか?
その後、どの内部流動性に向かうのか?
1つ1つの手法を使って価格の動きを予測してセットアップします。
根拠が崩れればSLとなりますが、複数の根拠があるほど信頼できるセットアップとなります。
私が書いているこのSMCシリーズは今回で10本目となりますが、まだまだ書かなければいけないことが沢山あります。
1つ1つの点が繋がるときが必ずありますので、稚拙な文章ではありますが今後も読んでください。
では最後までお付き合いいただきありがとうございました。
ごきげんよう。
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