はじめに
さて、しいたけです。
久しぶりのブログでごさいますので、文字ばかりで読みにくいですが勘弁してください。
今回はFake回避のためのTCSDについて書いていきます。
中級編なのであまり用語の説明などはしませんので悪しからず。
では、早速…
TCSD(True Change in State of Delivery)とは?
TCSDとは、単なる構造の転換(CHoCH/BOS)ではなく、
「マーケットのデリバリー方向=価格の“配達先”が本質的に変わったことを意味する構造変化」です。
「価格がどこへ向かうか」が変わった(TCSD)
「高値/安値をブレイクしただけ」(CHoCH/CISD)
この違いを理解することで、CHoCHに飛び乗って失敗するトレードを回避できます。
「State of Delivery」とは?
State of Delivery(配送状態)とは、マーケットが「価格をどこへ届けようとしているのか(配達目標)」を示す概念です。
例えば
- 買い手が優勢 → Old Highへ配達される。
- 売り手が優勢 → Old Lowへ向かう。
つまり、“どこを目指して動いているのか?”を見抜くことが、トレンドの本質=配達方向(Delivery)を理解することになります。
なぜ、TCSDが重要なのか?
CHoCHだけでは早すぎる(Fakeの見極めが必要)
Smart Moneyの“目的地”が裏付けられて初めて信頼できる方向になります。
ですから、TCSDはトレンド転換や新たな配達開始点の見極めに必要となります。
つまり、構造(Structure)+意図(Intention)+時間(Timing)が揃って、初めて「真の配達方向の変化」となります。
TCSD成立の条件
では、どのような状態になればTCSDが成立するのか書いていきます。
SilverBulletやHydoraモデル、SLSRなどと似たところが多くありますが、1つづつ書いていきます。
① 構造変化(CHoCHまたはBOS)
解説
TCSDの第一条件は「明確な構造変化」です。
具体的には、直前のトレンドに対して高値または安値を破壊すること(=CHoCHやBOS)です。
重要ポイント
単に wick で抜いただけではなく、明確な実体または複数足での定着が必要です。
② 流動性の掃除(Liquidity Sweep / Raid)
解説
構造を変える前に、「直近の流動性=Smart Moneyの“餌場”」を掃除する必要があります。
EQL(Equal High/Low)
直近のAsia High/Low
Session High/Low
などをSweepしてから構造を変える動きです。
なぜ必要か?
Smart Moneyがポジションを入れる前に個人トレーダーのSLを狩る動きがあるためです
価格にエネルギー(燃料)を供給しなければ、配達変更は続きません。
重要ポイント
スイープの後にすぐ反転 or リテスト→TCSDの前兆と考えます。
Sweepだけで構造が変わらなければ、まだ配達変更はできていません。
③ SMT(Smart Money Tool)やDivergenceの確認
解説
TCSDが「本物」であるかどうかを裏付けるには、他の相関市場との非対称な動き=SMT Divergence が重要です。
具体例として
XAUUSDがAsia LowをSweepしてから上昇、これと同時にSILVERはAsia Lowを守って上昇。
この非対称性が生まれたとき、「XAUUSDが仕掛けられている」と判断可能となります。
重要ポイント
SMTが入ると、「どちらにポジションを仕込んだか」が明確になります。
SMTなしのCHoCHはフェイクで終わるリスクが高いです。(BSL/SSLの供給後に本来のトレンドに戻る)
④ Delivery履歴(OB・Breaker・FVGなど)へのリトレース
解説
価格がSweep・構造変化を起こしたあとに、「どこでSmart Moneyがポジションを持ったのか」を示す履歴へ戻ってくるのが典型的です。
この「履歴」こそが、
Order Block
Breaker Block
FVG / IFVG
などとなります。
なぜ必要か?
履歴をリテストしないまま進んでも、それは未完成な配達となります。
履歴ゾーンでの反応こそが「配達再開」を意味します。
重要ポイント
ただの押し目ではなく、「意味のあるゾーン」で止まるかが鍵です。
特に、FVG中間線やBreaker下限での反発は高確率ポイントとなります。
⑤ 時間帯(セッション時間とアルゴリズムタイミング)
解説
TCSDはいつでも起きるわけではありません。
アルゴリズムが動く時間帯(例:NY時間)に発動することで真のDelivery転換と認められるのです。

補足としてTCSDの揃う順番例をあげます。
① Asia Sweep or EQL破壊(流動性掃除)
↓
② SMT Divergence確認
↓
③ CHoCH発生(構造変化)
↓
④ Breaker / OB / FVGへリトレース
↓
⑤ NYセッション中に再始動(TCSD完成)
この一連の流れがあって初めて「本物のトレンド転換(TCSD)」と認定できます。
CHoCH/CISDとの違い、よくあるTCSDパターン
CHoCHとの比較を図解にしました。

そしてよく見るTCSDのパターンです。

リトレース後に 再配達が始まるか?
これは、「配達再開 = デリバリー再開」です。
エントリーは、IFVGの中間線、Breakerの下限、SMTの発生直後などで仕掛け、TPはOld High / Lowを意識することでRRを高く維持できます。
TCSDの罠(Fake)
実は「TCSDに見せかけた罠」も存在します。
偽TCSDの例
BOS後にすぐリトレース → 直前のLiquidityを取って再反転
SMTが存在しない or 対象が不明確
アジアセッションで完結してNYで否定される
このような罠を防ぐには、SMTの確認とNYセッションでのVolume、IFVG or OBでの反応を必ずセットで確認する必要があります。
まとめ
「構造が変わった」+「意図がある」+「時間帯も適切」
この3つが揃ってこそ True Change in State of Deliveryとなります。
Smart Moneyの“本当の意志”を見抜けていますか?
トレンドの裏には、単なる構造変化ではなく、
「配達方向の本質的変化=TCSD」が隠れています。
この概念を理解することで、あなたのトレードは劇的に進化します。
最後に
久しぶりのブログとなりまして、あまり画像を用意することもなかったです。
読みにくて申し訳ない。
エントリーする際に、複数根拠かあると信頼度が高まります。
TCSDは初めから複数根拠を詰め込んだモデルとなりますので、信頼度は非常に高いですがその分発生頻度が落ちてしまいます。
信頼度に合わせてロット管理をしたり、TPを伸ばすことによって利益を伸ばしてください。
では、今回も拙い文章に最後までおつきあいしてくださりありがとうございました。
ごきげんよう( ´ ▽ ` )ノ
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