FairValueGap(FVG)について

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はじめに

さて、今回はFairValueGap(以下FVG)について書いていこうと思います。

SMCといえば最初に覚えるのはFVGってくらい基本なので、ぜひ覚えてくださいね。

私がSMCを学び始めたのは案外早かったので、日本では全く馴染みのないものでしたが最近では調べればいくらでも出てきますので私の解説がわかりにくかったら検索してみてください。

では早速…

FVGってなんぞや?

FVGは、主にテクニカル分析やスマートマネーコンセプト(SMC)で使われる用語で、価格チャート上で「価格の不均衡」が生じた領域を指します。

具体的には、3本のローソク足を見て、その間に取引がほとんど行われなかった「ギャップ(隙間)」ができた場所を意味します。

このギャップは、市場の買いと売りのバランスが一時的に崩れた結果として発生します。

Gapについて

FVGを語る前にGapについて少し話しておきます。

週末などの市場が休んでいる間に大きなニュースなどがあると、週明けなどのOpen価格と前週の終値が隔離することがあります。

ポッカリ空いたこの隙間を「窓」「Gap」といいます。

例えば金曜日に100円で終値だった銘柄が月曜日の始値が110円だった場合は100~110円の間に隙間(Gap)ができます。

週末のニュースで上方向に隔離してできた窓ですが、実際には101円や102円で買いたかった人達をすっ飛ばして110円からスタートするわけです。

ここで起こっていることは、100から110円の間に買い注文が大量に残っているということです。

安く買ってから価格を上昇させたい場合、この注文を約定させに行きます。

高値から売りを入れて、売りポジションを残っている買い注文で利益確定、さらに安い価格で買い注文をいれていきます。

いわゆる窓埋めです。

全ての窓を毎回、埋めに行くわけではなくトレンドが強ければ無視されることもありますがFVGを理解する上でこの窓埋めは重要になってきますので頭の片隅に置いておいてください。

では、FVGの話に戻ります。

FVGのみつけかた

FVGは、次のように特定されます:

1. 3本のローソク足をチェック

   1本目:基準となるローソク足。

   2本目:大きな値動き(陽線または陰線)で、価格が急に動いた足。

   3本目:2本目の動きの後、次の足。

2. ギャップの条件

  1本目の高値が3本目の安値より低い場合(上昇FVG)。

  1本目の安値が3本目の高値より高い場合(下降FVG)。

   – このとき、2本目と1本目・3本目の間に「重なり合わない価格帯」ができます。これがFVGです。

ここで重要なのは大きなGapのあるFVGを探すことです。

小さなGapに関しては無視して大丈夫です。

FVGの種類

上昇(Bullish)FVG

価格が急上昇した後にできるギャップ。

将来、価格が下がってこの領域を埋める可能性がある。

下降(Bearish)FVG

価格が急落した後にできるギャップ。

将来、価格が上がってこの領域を埋める可能性がある。

iFVG(inventionFVG)とは?

FVGにはiFVGと呼ばれるものがあります。

簡単に言うと反転に失敗したFVGです。

画像では、iFVGは上昇FVGのサポートに失敗したために、今後上昇のレジスタンスになるという考え方です。

V字回復などではFVGか重なることもあります。

iFVG+FVGという考え方でよいのですが、また呼び名が変わります。

BalancedPriceRange(BPR)とは?

先程のiFVG+FVGの場所がBPRとなります。

画像の赤で囲った場所はFVGが重なり合っています。

だい陰線を否定したあとに、このような場所で押し目を作り上昇の起点となることがよくあります。

HiddenOrderBlock(HOB)とは?

HOBとはFVGの裏に隠されたOrderBlockのことです。

OrderBlockとは流動性が高く、注文が活発な価格帯です。

青のラインでのFVG区間に対して、以前に注文の多かった価格帯と赤のラインでのFVG区間に対して以前に注文が多かった価格帯をboxで囲みました。

この場所ではレジサポの転換点となる事が多く(Braker)、意識されやすい場所となります。

FVGが広い場合にエントリー場所を探す際の参考にしてください。

HiddenGapとは?

FVGはHiddenGap(隠れた窓)と呼ばれることもあります。

最初に話したGap(窓空け)と同じことが起きていると考えてください。

価格が急激に変化したため注文が残ってしまった、バランスが崩れた(不均衡)状態です。

市場はバランスを取りにいく傾向があり、この価格帯に引き寄せられます。

HOBなどの、より流動性の高い場所でセットアップすることでリスクリワードの高いセットアップが可能になります。

FVGでのセットアップ

今回初めてFVGを学んだばかりの方では、ここで話すことは理解できないかもしれません。

その場合は読み飛ばしてもらって大丈夫です。

価格は流動性のある場所へと向かいます。

FVGは内部流動性(IRL)となるため、トレンド方向への押し目として使います。

HOBがない場合はFVGの50%もしくはFVGとなっている足(3本のうちの2本目)の50%のところにエントリーポイントを持っていきます。

内部流動性(IRL)での反発が確認されると、次に価格は外部流動性(ERL)へと向かいます。

そのためStopLoss(SL)はFVGの少し下にして、TakeProfit(TP)は前回高値より少し上にセットします。

この場合、MSSが起きていればOldHigh/LowなどをTPとしても良いと思います。

FVGの失敗

FVGの区間に実体のローソク足が長く留まるとFVGの失敗の確率が高くなります。

基本的にはヒゲでFVGに触れてから離れていく動きがいちばん良いです。

また、実体がFVGの50%を超えた場合も同様に反転失敗の確率が上がります。

エントリーポイントを50%にしているのはそのためです。

では、FVGを失敗した場合はどうなるのか?

IRLで反転しないのだからERLへと向かいます。

この場合、RRがあまりよくないことが多々あります。

その場合はエントリーを見合わせてください。

さいごに

SMCはFVGやOB、BBなどのプライスアクションを絡めて機関投資家の足跡を辿る戦術となります。

始めたばかりであれば、戦術(手法)を学ぶ前にFVGなどの一つ一つのプライスアクションを学ぶことが大事です。

今の段階で理解できなくても問題ありません。

知識を増やしていけば、点と点が結びつく時がきますので少しずつ覚えてください。

稚拙な文でしたが、おつきあいくださりありがとうございます。

では、ごきげんよう。。

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