ERL(External Range Liquidity)とIRL(Internal Range Liquidity)とは?

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はじめに

さて、しいたけです。

今回はERL🔄IRLという市場構造について話していきます。

SMCにおけるERL(External Range Liquidity)とIRL(Internal Range Liquidity)とは機関投資家(スマートマネー)の動きを基にした市場分析手法で、ERLとIRLは価格が引き寄せられる「流動性(Liquidity)」のエリアを特定する重要な概念です。

ぜひ、覚えてください。

では、早速…

ERL(External Range Liquidity)とは?

ERLは、現在のトレーディングレンジ(価格範囲)の外側に存在する流動性を指します。

具体的には、過去の高値や安値の上下にあるエリアで、ストップロス注文や新規オーダーが集中する場所です。

高値の上にある「買いストップ(Buy Stops)」や、安値の下にある「売りストップ(Sell Stops)」などがSL注文となります。

特徴としてERLは、スマートマネーが大きな価格変動(ブレイクアウトや反転)を起こす際にターゲットとするエリアです。

価格は、レンジを抜けてERLを「狩る」ことで流動性を吸収し、その後にトレンドを形成することが多くなります。

例えばレンジの高値をブレイクして買いストップを狩った後、価格が下落する(偽ブレイクアウト)などに使われます。

  • 画像ではもう少し小さな時間軸(LTF)で見ています。
  • 前回の高値を超えることによりトレンドの継続となるため、価格は前回の高値ERL(外部流動性)を目指します。
  • ERLを取った後は、押し目を作りにいく動きがあるのですが、それはIRLの解説で話します。
  • 押し目を作ったあとは再び次の高値(ERL)へと価格は向かいます。

大きな時間軸(HTF)では、ERLがOldHigh/Lowとなり、市場はERLに向かって動きストップロスを誘発することでスマートマネーがポジションを構築します。

ERLの位置で(高値の上や安値の下)で市場の方向性(強気/弱気)を予測することができます。

トレード例として、EUR/USDの1時間足でレンジ高値(1.1000)をブレイク後、買いストップを狩りに行く(ERL)。

その後、価格がレンジ内に戻り下落する(Sweep)。

EQHやEQLなどのレンジブレイクをした後のプルバック(Sweep)の場合は、Retestを確認したあとにエントリーポイントとなります。

IRL(Internal Range Liquidity)とは

IRLは、現在のトレーディングレンジの内側に存在する流動性を指します。

FVGやOB、出来高の不均衡などで構成されます。

レンジ内のFVG(価格の急騰/急落で生じたギャップ)や、オーダーブロック(機関が買い/売りしたゾーン)で価格がバランスを取る(均衡を求める)際に訪れるエリアです。

スマートマネーは、IRLを「埋める」ために価格を動かし、レンジ内での注文を吸収します。

IRLを吸収すると、価格は反転し新たな高値(ERL)へと向かいます。

価格はIRLを埋めることで市場の効率化を図り、次の大きな動き(ERLへの移動)を準備します。

ERLからIRLの動きでは値幅も狭く、かつトレンドに逆張りになるため、IRLからERLへの動きを捉えてエントリーすることを意識してください。

ERL🔄IRLの動きはLTFでもあるのでトレンドの押し目として見てください。

最終的なERL(OldHigh/Low)に向かう際に小さなIRLとなる場所がBoSとなります。

ERLとIRLの違いと関係性

価格は「ERL → IRL → ERL」というサイクルで動く傾向があります。

構造破壊がある場合は、レンジ高値(ERL)を狩った後に急激に下落し、その際に作られたFVG(IRL)を埋め、次にレンジ安値(ERL)を狙う。

この動きは、スマートマネーが流動性を効率的に吸収するための戦略となります。

市場バイアスとして

IRLを先に取り、ERLが上にある場合は強気バイアスで価格は上を目指します。

IRLを先に取り、ERLが下にある場合は弱気バイアスで価格は下を目指します。

SMCでのERLとIRLの活用方法

まず、トレードする時間枠(例: 1時間足、4時間足)でスイング高値/安値を特定し、レンジを定義します。(VolumeArea)

ERLの特定をしたら、レンジ高値上や安値下のエリアをERLとしてマークします。

このエリアは利益確定のためのゾーンです。

次にIRLの特定です。

レンジ内でFVG、オーダーブロック、出来高不均衡を特定します。

IRLでの反転を確認し、ERLへ向けてエントリーします。

またトレード戦略として、ERL(高値ブレイク)後の偽ブレイクアウトを予測し、反転エントリー(この場合はローソク実体でのsweepを確認してください)。

 次に、IRL(FVGやオーダーブロック)到達時にエントリーし、次のERLをターゲットにする2つの方法があります。

日足や週足でERLとIRLを分析し、市場のバイアスを確認するようにしてください。

さいごに

今回、1番重要なことは価格がERLを狩った後、IRLを埋めに戻り、再びERLを目指す動きは、市場の流動性追求の基本パターンだということです。

IRL⇒ERLの動きを基本としてエントリーして、スイングなどではOldHigh/Lowを取った後のSweep、Retestを確認できたら反対側のERLを目指す動きなども視野に入れてください。

今回も何度かにわけでブログを書いたために支離滅裂になっていたら申し訳ございません。

最後までおつきあいくださりありがとうございました。

では、ごきげんよう。

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